2020年 04月 22日
失くならない愛
ひとしきり泣いて
階段の片隅、ぽつんと座り込み
生まれてきてからこれまで、
何があっても、どんなときでも
当たり前に
穏やかに長く長く永遠に
あなたに愛され続けることに
慣れ過ぎていたと知り、
その愛は想像するより遙かに大きくて
失って初めて気づくものだった
愛が深ければ深いほど、
失くした重みを受け止めきれず、
体を両手で抱え込み、
うずくまるしか術がない
あの子を失ったとき、
もうこれ以上何を失うものはないと
思っていたけれど
今回、
目の前から居なくなってしまったあなたは
まだこれから先もずっとずっと…
朝になれば、太陽が昇るのが当然のように
そばに居てくれると信じていた人
ふとしたときに
心にぽっかり空いた喪失感と向き愛うのが
ただただ、辛い…
どんなに即効性がある優れた心理療法も、
今の私には効かない気がする
時間だけが解決してくれると言うけれど
忘れたくないような気もして
しばらく浸っていたいと感じる
もっともっと一緒に居たかった…と思う
朝、泣きながら目覚めるとか
これから先、何度味わえば良いのだろう
これ以上、
大切な人を誰も誰も失いたくないけど
死は等しく万人に訪れるものだから
私だけじゃないんだ、わかってる
それでも比べるものではない
あなたは優しすぎた
大きすぎた
遠く離れていても
生きててくれてるだけで良かった
助けてあげられなかった
ごめんね
もろもろの原因を恨んで憎んだとしても
大好きなあなたはけして喜ばない
仕方ないよ
なるようにしかならないと
力を抜いて微笑むだろうな
だから私も
物理的にあなたが居なくても
むりやりにでも
さあ、前を向かなきゃ、
生きていけないぞと闘ってる
☆ピンク☆
PS
この世にあふれる娯楽の数々で
気を紛らわすことなら何とかできるんだ
一時的に何とか楽になっても
揺り戻しがきつい
表面的な慰めの言葉はもっときつい
これから先なんて要らない
今よりも未来よりも
あなたと過ごした時間に
永遠にとどまっていたい
まずは、そんな自分を受け入れるね
わーんと泣いてすがって、
駄々っ子みたいに拗ねていても
あなたが
優しい笑顔で見守っていてくれるのは、
ちゃんと感じているよ
だから
もう少し泣かせて下さい
わがままな子どものまま、
優しくて大きなその腕の中で
甘えさせてください
by sakurano-pink
| 2020-04-22 21:59
| ピンク絵日記