もう一度、奇跡を望むなんて


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遠い昔の梅雨空は、

ときに、時間も道も行方をくらまし、
予定通りを遮断させ、

家に帰れなくさせる

ここで立ち止まっていても、
約束をしているわけでもない、
いつ逢えるかなんて、保証もないから、

しっかりと記憶に刻まれた
目と目があったときめきの瞬間のときだけ、

頭の中、ループして

心をギュッと掴まれた苦しさに息を呑み、
時を止める

雨水をたっぷり吸い込んだ

六月の土壌は、
踏みしめるだけで、足裏がぽかぽかする

無心になって、
ただ、歩く、歩く、歩いている最中、

つちふまずのすき間に入り込んだ、
恋心と

優しい声も記憶していて、

名もなき野の花のように、
ひっそりとそこにいるだけで良かった

穏やかに続く日々を壊したくない、

特別な気持ちなど抱かずに

顔を上げて、見つめればいいだけなのに

素直になりたくて、ひとまず
ミルクキャンディを舌で転がすけど、

ストレートに表すことのできない想いは
行き場がなく、

ぐるぐると矛盾した飴玉を心で転がし、

女心がこんなに意地っ張りだなんて
知らなかったと、ただため息をつく

見つめた時に、見つめ返してもらえるか
自信がないから、
うつむいて、悟られないようにする

ふいの涙が下まぶたの裏に溜まって、
こぼれないように、気づかれまいと、足を速める

どうせ叶わぬなら、

紫陽花の色のように
この気持ちがどこかに移り変わり、

別のものになってほしいと
願いを込めるの


☆ピンク☆
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PS

こんなにも、その心を知りたいと思うのに
もどかしいのに
知りたくない気持ちも交差して、

背を背けつつ、もう一度、
奇跡を望むなんて

今更ながら
甘えてるってわかってるけど

冷静さを抑えきれない衝動が身を焦がす

ああ、もう何も考えず
傘も差さずに

中途半端なぽつぽつの小雨の中、
突っ切るしかなさそうだ

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by sakurano-pink | 2018-05-28 18:04 | ピンク絵日記

↑小沢幸生さまが描いて下さった最高に素晴らしい桜野ピンクちゃんです。


by sakurano-pink