小さな恐竜

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群青色のそらひかる
三日月が、

『今日もいちにち、がんばったね』と

地上にぽつんと
労いの涙を落とすみたいに、

優しさの欠片を差し出す余裕が、
あのときあったのなら、と

どーん…と隕石の後悔とすれ違いが生じた瞬間、

何億光年分の距離ができてしまったようで、

とぼとぼ迷子になる

笑顔を向けても、
笑顔の受け取り主がいなくて

静かに背を向けられると

帰り道すがらも、心にすきま風

誰も彼もそんなつもりはなかった

心境的に
砂漠の真ん中、干上がってしまい

もう歩けない

荒れ狂っていた小さな恐竜が
徐々に力を失い、

親を探しながらウオーンと泣くの

一つ一つ湧き上がる自分の感情を見つめながら

ほつれが生じた場所に還りたくなるけど

あなたに対して抱いた想いは、

カタカタと
タイプライターで事務処理をこなすように

理性で片づけていけることではなかった

懐かしくて、キュンとして、
甘くとろけて、濃厚なチーズに巻かれて

私のままでいられなくなる

引き返せなくなる
頑なに囲っていた柵のすき間から

不可解な愛に落ちてゆくのがこわい

本当は信じたかったけれども

ああ、神様…神様は、
「信じさせよう」とはさせない概念であり、

ひと一人一人の心に自然に備わってるかのごとく
その尊きものを仕込み

繋がりを断ち切らないようにした

どうしたら、また通じ愛えるのかその術をどうか…と
願いつつ、

日常のあれこれに呑み込まれてゆきそうで
あたふたしている

ならば、せめて、せめて
ここにひづめを残すんだ

忘れないためにも


☆ピンク☆

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PS

もっと豊かに
さまざまな名前を与えて、日本語らしく

現代社会は
どうか一個一個渦巻く
ドロドロの悩みも、過ちも、運の悪さも

あまり好きな言葉ではないけど
「うざい」とか

投げやりなもので
片づけないでほしいの

砂の上で朽ちた
涎にまみれた牙にも命がある

愛することのおおよそは、ほぼ、理屈のつかない

処理しきれない

ああでもない こうでもない

で構成されているのだから

ねえ、どうか

絶望と喪失感のなかで
一時的に息絶えたあなたの

大切な何かの代わりが務まるとは思わないが

もし、
すこしの気持ちでも受け入れてくれたのなら

僅かながらでも
いのちを吹き込ませて

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by sakurano-pink | 2018-05-21 23:59 | ピンク絵日記

↑小沢幸生さまが描いて下さった最高に素晴らしい桜野ピンクちゃんです。


by sakurano-pink