好きだよ、の未来(さき)に…

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とある冬の日、

その日の一日を色で表すなら、
グレーがかった白…、

そんな空の下、

ターニングポイントを迎えた私は
地元のドラッグストアで、
時間をかけて選んだ四色のアイシャドウ・パレット

魔法のアイテムと思いこみ、

カラーごとに、指を変えて、
ぽん、ぽん、ぽん…
目元にキラリとグラデーションを重ね、
締めは、
チップで一番濃いブラウンを目尻に乗せて

完成した瞬間、
女としての私を意識する

鏡の向こうに、しっとり濡れた瞳が誘っている、
あの人に見つめられたら
どうなってしまうの、と

エレベーターで二人きりになってしまったときのことを
思い出し、ソワソワ、どきどきする

こんな風に、うっとりタイムのときは
私、かっこいいかも…と自惚れるのもわるくない

たまに無意識に
『自分きらい』とつい言ってしまうときって
たいてい無理をかさねて、ごまかしてしまってるときだから

否定するより、降参してしまうほかない

きらいなところも含めて、今は愛せているけど

随時、きらいで、仕方ないときもあった

個性を主張しすぎた時期を越えたときに、
『普通』というものに憧れをいだくようになり、

ほわっとひとの輪に溶け込み、
心を自然に和ませる野の花をめざしていた

可憐な花って…めざすものではなく、当たり前のように寄り添う
ささいな幸せのかたまり

そう気づいたのは、機械仕掛けに働いて
がむしゃらに人を好きになって

玉砕してから、身に染みて理解したことでもある

何もかもを奪われたように感じてから
しばらくして

カフェの大きな丸テーブルで
大学ノートを広げて、思いの丈を綴り、

集中が途切れたら、
隆々とした色素の濃い観葉植物をスケッチして

ぐりぐりとボールペンで黒く塗りつぶしている、
今、この瞬間、この時間を

味わい、愛でることを求めていたのだと知ったとき

生きることの妙味を知った

いまはただ、激しく愛された恋の記憶より

たった一つの命をこの腕で包み、最期の日まで寄り添ってきた
ふわふわの記憶が私を泣かせる


☆ピンク☆
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PS

涙もろくなったとき、

ハートがふんわりと柔らかくなったサインだから
ほっとするの


ちなみにファンデーションも、
アイシャドウも

スポンジでつけるより、
指を使って、
お肌の温度を確かめるように塗るのが

「好きだよ」

と、お化粧の話するふりして、

あなたの目を見て、

言っちゃった…


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by sakurano-pink | 2018-03-23 00:04 | ピンク絵日記

↑小沢幸生さまが描いて下さった最高に素晴らしい桜野ピンクちゃんです。


by sakurano-pink