2015年 08月 10日
命のダイヤグラム
今日、私は…
晴れ渡る青空の下、
正確なダイヤで運行する、列車に揺られていた
夏休みの学生さんたちが楽しそう…どこに出掛けるのかな
ベビーカーの赤ちゃんの顔をのぞき込む、お父さん、お母さんは
幸せそうで…
見ていてこちらも頬が揺るんだ
目的地に着くまで…少し居眠りしちゃったりして
こんな風に、毎日が
何もかも、完ぺきにカチッとハマり、
計画通り進む…わけではない
たまに事故が起きて
ダイヤの乱れが生じることもある
だけど…いつの間にか、すぐ元通り
そんな日々に
慣れてしまう自分が恐い
70年前…8月9日
今日と同じように…快晴だったのに
突然の爆撃に
一瞬にして生きる道を閉ざされた多くの命、
絶望の淵を彷徨いながら、
放射能に溶け、ひとの形を失うとき…
彼らは誰にその魂を…、預けていたのだろう
神様…
…そして、今
私は誰に…
☆ピンク☆
PS
足元にお気をつけて…と
車掌さんのアナウンスがゆっくり響き渡る
ハッとして目覚めた
さっきまで、ずっと…この声に守られ、
運ばれてきたのだと
…ありがとう
by sakurano-pink
| 2015-08-10 02:36
| ピンク絵日記