2015年 09月 06日
紅い炎
初めて目にしたのは、何年前だろう
高くそびえる
隆々とした緑の茂みから、
燃えるような、百日紅が一面に咲いていた
その鮮やかなクリムソンレーキーに魅せられて、
くすんで、折れてしまいそうな心が
生まれ変わったように、輝きを帯びた
執着していた
眩しすぎて、手に届きそうにもない夢
抱き続けられずに、私はあきらめた
途方もない矛先に向けられたエネルギーを、
最終的に自分で塞いだ
心を大きく占めていたものが抜け落ち、
それを埋める術もなく、苦しみ続けた
あの頃はどうしようもなかったと思う
痛手を負った心は、
ときどきわけもなく泣きたくなる
小さな子どもが棲みついて
遠巻きに、想いを馳せている
あきらめない
あの百日紅のように情熱をたぎらせて
いれば…
夢の形は変わってしまっても
生きる意味は変わってしまっても
誇りを持って、顔を上げられる
あの美しく光る
花弁のひとつひとつのように
私という名の命も…
☆ピンク☆
PS
紅く燃える志を掲げ、
今、自分が歩いている
この道を信じよう
炎のごとく、舞い散る花びら
ひとひら、ひとひらが
後につづく誰かの勇気となりますように
by sakurano-pink
| 2015-09-06 04:10
| ピンク絵日記